この土地と「わたし」のつながりを結びなおす
七隈地元学 「フィールドワーク」
<干隈にある 熊添池>
西南杜の湖畔公園内
1.日 時 6月15日(水) 13:00~
2.会 場 七隈公民館 講堂 ➡ 七隈地域を歩く
3.講 師 (森の新聞社)
福岡教育大学非常勤講師 森千鶴子氏
福岡大学人文学部准教授 添田祥史氏
4.参加者 福岡大学 学生 46名
地域の皆さん 24名
城南区役所地域支援課
5.(テーマ) (地元案内人) (班 名)
・下宿 真藤アキコさん コミュニティ8
・土 板倉セツ子さん VERY NICE
・道 菅間一公さん ど田舎7
・水 斉藤誠さん しろくま
・自治会 臼杵利勝さん ムツゴロウとフグ
・干隈の今昔 宗徳美さん コミュニティ7
森千鶴子先生
「地元学フィールドワーク」の進め方や心がけることについて説明しています。
・地元って何だろう? 地域って何だろう?
・私たちは地域を,どこから見ているか?
・学び合いの輪を広げる地元学
・歩く,見る,聞くからはじまる。
・七隈と「私」をもう一度結びなおす。調べたことから行動へ。
< テーマ:下宿 > 真藤さん宅訪問
今では現存することが珍しい,当時の下宿の面影をそのまま残している真藤さんのお宅を訪問して,当時の学生の暮らしぶりやまかないのご苦労話など,下宿生活にまつわるエピソードを聞いています。
真藤さんのお話しは,学生はもちろんのこと,同行した地元の皆さんにも思いがけないことがらが多く,静かな感動が広がり,大変有意義な訪問でした。
~まさに「ALWAYS 三丁目の夕日」でした~
< テーマ:土 > 案内人:板倉さん
昔の七隈は油山から福大周辺にかけて,ほとんど田畑だった。赤土が多いので野菜作りに適しているとの話には,学生はイメージが湧かない様子でした。
七隈の土は粘土質で強くて固い,だから地震に強く,七隈本町はほとんど災害にあった記憶がない。
七隈の ”ドジョウ ”の話にはみんなで大笑いしました。
自宅に飾っている,板倉さん手製の博多人形の作品
七隈でとれる”真っ白い”粘土が,博多人形の素材になっていることを初めて知って,地元の人も学生同様とても驚いていました。
「博多へ来るときゃ 一人で来たが
帰りは 人形と 二人連れ」
板倉さん 七隈の土壌について身振りで説明
(七隈郵便局付近)
七隈が変わり始めたのは,福岡大学創設がきっかけとのこと
< テーマ:道 >
~菅間一公さんと歩く 七隈(2016)~
(コース)
公民館→七隈川→あぜみち→住宅街の細道→大楠→
水ヶ浦→徳常寺→竹林→七隈四つ角→公民館
*道を歩いてみて初めて知った
・油山や七隈の名前の地名や語源
・旧街道にそびえる「大楠」の由来
・七隈川の水源や樋井川に合流していること
最後は,七隈四つ角で油山方面を臨む
< テーマ:水 > 案内人:斉藤さん
~水とともに生きる町 ”七隈”~
七隈の人々の生活の中心にはいつも「池」があった。
田畑に支えられた人々の生活
~七隈の今昔を語る~
七隈で生まれ育って80年 斉藤さん
<テーマ:自治会(南町)>
南町自治会のハッピを着た案内人:臼杵さん
・自分たちの町は自分たちで作ろう
・自治会活動へ若者の参加が少ない
・つながりを求めて,自治会だより「サザンクロス」を発行
●「地域が一つになった」
平成22年5月 南町内にあるアパート火災で,南町及び七隈校区の被災者支援の記事には自治会のあるべき姿がみられました。
~臼杵会長のハッピ姿が,学生には大好評~
「七福五輪」のユニフォームに身を包んで
【学生の感想として】
自治会が色々と活動していることを,自分たちはよく知らない。
先ず,「サマータイム」の行事から参加してみたい
<テーマ:干隈の今昔> 案内人:宗さん
昔,わずか20軒ほどの集落だった干隈地区が,福岡市の発展とともに現在は2000軒を超える大きな地域になった。
干隈から七隈や現在の福大の方へは,道もなく交流もなく,干隈は隣接の野芥・田熊や西新との交流が近く,現在の七隈校区の姿はとても考えられなかった。
(干隈集会所にて)
~干隈水バトル~
西南杜の湖畔公園内にある熊添池の水をめぐって,干隈と隣接集落の間で,江戸時代の寛政2年に起こった「水争い」は明治まで続き、長崎高等裁判所で決着をみたとのお話は大変興味深い事象でした。
学生のみにとどまらず,地元の人も熱心に聞き入っています。